もっと踏め もっと踏めよと 車間詰め 赤信号で 中指立てけり

一昨日、PS5版『聖剣伝説5 VISIONS of MANA』をクリアしました。

ゲームシステムは相変わらず面白かったのですが、ストーリーが稚拙で面白すぎて耐えられなかったので、ほぼ全てスキップ。

世界にマナを循環させるため、各村から生贄となる御子(ミコ)を選出し、選ばれた御子を目的地まで送り届ける物語です。

第二次世界大戦下、お国のために特攻していた日本人ならではの発想で、「御子に選ばれるのは誉」という世界観。

生贄やで?そうはならんやろ……

世界観はさておき、面白かったので良しとしましょう。

『聖剣伝説』にも存在しましたが、伝説の武器ってあるじゃないですか。

俗に言う”神器”です。

日本神話ではスサノオの”天叢雲剣”

北欧神話ではジークフリートの”バルムンク”

漫画やゲームだけでなく、ファンタジー作品には必ず何かしらの神器が登場するため、誰もが一度は聞いたことがあるはずです。

こういった神器は単体で存在することはなく、他の神器・聖剣と対となり、まとめて”十種神宝”や”十束剣”などと総称で呼ばれます。

十束剣(とつかのつるぎ)

数詞がつくと「10本の優れた剣なのかな?他にもたくさんあるんだぁ!」と子供心がくすぐられ、わくわくしますよね。

(※注意:十束は長さの単位であり、10本の、という意味ではありません)

その他にも”四天王”や”五虎将”といった、数詞がつくことで特別感を持たせた名称が多々あります。

「唯一神」「御三家」「夏の大三角」「四大悲劇」「五大老」etc…

こういうの大好きです。

今回は、数詞を使った表現の中でも、”ニケツ”という言葉を取り上げていきます。

アステカ神話が誇る最高のケツ

みなさん、”ニケツ”はご存知でしょうか。

20年ほど前から登場した日本語で、「チャリのニケツ」「バイクのニケツ」こんな感じで使われます。

言葉の意味は「二人乗り」ですね。

まあ下品な言葉ではありますが、仕事でも「ケツが決まってるから急がなきゃ」など、ついつい使ってしまう単語ではあります。

「ニ=2、ケツ=おしり」すなわち「2つのおしり」を表しています。

と思うじゃないですか?

大修館書店の辞書によると「荷けつ」と書いてあり、元々は荷台に乗せていたから、と説明書きがあります。

さらに別の辞書では「後(ケツ)」との記載もあり、ここから”ニケツ”という言葉は”荷後”(荷台の後ろに人を乗せること)だと考えられます。

つまり、三人乗りは「サンケツ」ではなく、変わらず「荷後(ニケツ)」なんですね。

もちろん諸説あるので「ケツはおしりだろ」という指摘もできますが、おしりじゃないケツの可能性も浮上してきたことで、言葉の下品度が下がります。

私は上品な人間なので、ニケツをおしりのことだとは思っていませんでしたが、下品な諸氏らにとっては、品を上げるまたとない知識なのではないでしょうか。

余談ですが、アステカ神話に”ケツァルコアトル”という農耕神がいます。

「ケツ」を含む言葉の該当部分を「ケツァルコアトル」に変えると、神性が付与され教会でも使えるようになります。

(日常的に使う場合は省略して「ケツァル」でも通じます)

さらに丁寧語である”お”をつけた「おケツァル」は貴族階級の方々も日常的に使用しており、これはもうどこに出しても恥ずかしくないケツです。

最後に、見出しにあるオリジナル短歌ですが、あまりにも遅い前の軽自動車を煽る様を描いています。

このように、短歌の最後を「や/かな/けり」で終わる手法を「切れ痔」と言います。

何を語れるかが知性 何を語らないかが品性

今日はこれだけ覚えて帰ってください。

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