【大学受験】理学・工学【学部紹介】

学部紹介その1 〜理学部・工学部〜

理系の大学受験といえば、まずは理学部・工学部を視野に入れるのではないでしょうか。

例えば理学部は「化学科 / 生物科」、工学部は「機械工学科 / 情報工学科」といったように、それぞれ幅広い選択肢が存在しており、とりあえず理学部・工学部を目指しておけば、何かしら興味のある学問に出会える確率が高い、という背景が一因です。

とはいえ、高校生からすると「理学部?工学部?理工学部とは違うの?」と、最も混乱しやすい選択肢ともいえます。

理学と工学と理工学

学問領域の話をすると、(当たり前ではありますが)理学部は「理学」を、工学部は「工学」を扱います。

理学とは、自然科学の摂理を探究する基礎学問であり、工学とは、既存の知識を社会に還元する応用学問です。

大雑把にまとめると「理学は知識の探究」「工学は知識の実践」を目指した学問です。

理学は◯◯、工学は△△、といったように、それぞれの分野で具体的な研究内容が定まっていないことから、近年は理学と工学の境界が曖昧であり、だからこそ「理工学」という学問領域が存在しています。

悪い見方をすると、理学部・工学部・理工学部は研究内容が幅広く、実際に入学してみなければ何を中心に研究しているのか分からない、という問題点があります。

大学のHPには研究室の情報があり、そこを見ればある程度の研究内容が分かりますが、必ずしもその研究室に入れるわけではないので、運要素が強いと言えるかもしれません。

結論として、理学部・工学部・理工学部は「理系という方向性は決まっているが、具体的な目的地は模索中」という学生向けです。

大学4年間、いわゆる”学部生”のうちはそこまで専門的な勉強はせず、一般教養などの広い範囲を学ぶことになります。

そう考えると、受験に追われることのない大学生のうちに、興味のある学問をゆっくりと模索できる理学部・工学部・理工学部は、理系にとっての理想郷かもしれません。

化学

上述した通り、理学・工学は幅が広すぎるので「これが学べる」と言い切れませんが、メジャーなところだけ紹介していきます。

まずは「化学」

理系と言えば化学ですね。

この「化学」という言葉もまた曲者で、とにかく幅が広い。

「物質の性質・構造を研究する学問」なので、それが薬に応用されると「薬化学(薬学)」へと転じますし、それが生命現象に応用されると「生化学」へと転じます。

逆に考えると、あらゆる学問の元になっていると言えなくもないので、色々なフィールドで活躍したい人にはお勧めの学問です。

これは個人の勝手なイメージですが、とりあえず困ったら化学をやっておけば、理系としてそれっぽいポジションにいられる気がします。

物理学

次に「物理学」

化学と同じく、理系といえば物理ですね。

世の中で「天才」と呼ばれる人間(例えばアインシュタインとか)は、たいてい物理学者です。

映画やドラマでも、難解な数式とともに登場することから、世間一般でもそんな印象なのではないでしょうか。

「物理学」は化学以上に幅が広く、「自然現象の法則・原理を解明する学問」と言われています。

目に見えない電子の流れを研究すると「電磁気学」になりますし、天体の動きといった宇宙規模を研究すると「天文学」になります。

つまり何でもあり、無法地帯です。

ただ、物理学のすべてに言えますが、難解な数式が常につきまとうので、数学が得意な人しか向いていないです。

数学が得意で、なおかつ自然現象に興味がある人向けですね。

雑に言うと「自分を天才だと思う人が輝く学問」です。

本当はやりたかったよ、量子力学……

グッバイ、タイムマシン……

生物学

最後に「生物学」

理系の中でも、生物系もしくは医療系に進む人しか選択肢ない学問です。

考え方によっては、あらゆる学問の中でもっとも幅が広く、定義としては「生命現象を研究する学問」と言われています。

分かりやすいところだと、DNAや遺伝の多様性を研究する「遺伝学」もありますし、領域が少し異なりますが「医学」も広義では生物学といってもいいかもしれません。

私は医学を専攻していたので「化学・物理・生物」で分けるなら生物寄りですが、生物学は人を選ぶかな、というのが正直な感想です。

通常、理系の高校生は「化学・物理」を選択し、生物を選ぶことが少ないところを見ても、好みが分かれる学問だと思います。

個人的には「人間は生きているからこそ勉強ができる。それなら、生物の研究をする医学(または生物学)が最も価値ある学問である」と、他の学問を見下してます。

言語学だけは許してます。尊い。

理学部・工学部のある大学

【大学受験】大学の選び方【進路選択】

昨日、千葉県公立高校の合格発表日でした。 合格したら嬉しいですし、不合格だと悲しいとは思いますが、結果は変えられないので、これから先のことに備えましょう。 小学…

こちらの記事の冒頭にも書きましたが、日本においては「私大=文系」なので、理学部だろうと工学部だろうと、基本的には国立大学から選ぶことになります。

とはいえ、実際のところ大学は就職予備校の役割も否定できないことから、現実的には私大の選択肢も出てくると思います。

【理学部・工学部のある大学】

1.国公立大学

たいていの場合、理学部・工学部・理工学部のどれかはあります。

大学によって得意とする分野が異なるので、大雑把に「化学・物理・生物」の中から方向性を選び、そこからしぼっていくのがいいと思います。

例えば、東大は「量子テレポーテーション」の実験に成功しており、世界的にも「量子工学(物理領域)」が有名です。

例えば、大阪大学は「制御性T細胞による免疫寛容」を発見し、世界的にも「生命工学(生物領域)」が有名です。

2.上智大学-理工学部-

上智大学といえば文系が目指す上位の私大ですが、実は理工学部があります。

国公立のように、ノーベル賞を受賞するほど偉大な研究結果はありませんが、大学の持ち味をいかした研究が自慢のようです。

上智大学は言語系が有名なことから、世界中の研究室と連携した「国際協力」が強みです。

URLを載せておくので、自分の目で確かめてください。

https://www.sophia.ac.jp/jpn/academics/ug/ug_st

3.中央大学-理工学部-

MARCHにも、数が少ないながら理系の学部が存在しています。

中央といえば法学部ですが、意外と理工学部を志望する学生も多いです。

在学したこともないですし、志望したこともないので、何をやっているのか、実績がどうなのかはよく分かりません。

少なくとも「中央卒」の学歴が手に入るのは事実なので、卒業後の展望は明るいのかもしれません。

URLを載せておくので、自分の目で確かめてください。

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/

記事を書くにあたり、私大の研究室を調べてみましたが、やはり国立に比べると何段階も目劣りする感じでした。

私大の理系学部に進学するのであれば、「学歴重視」と割り切り、興味のある研究ができたらラッキー、くらいの考えの方が失敗が少ないと思います。

ちなみに、上記私大の名誉のためにも書いておきますが、上智大学や中央大学といった私立大学の理系学部は、「数が少ない=門戸が狭い」となり、皆さんが思っている以上に合格が難しいです。

文系学部であれば学科が多数あるので、合格を狙うだけならそこまでの難易度ではありませんが、理系学部となると、ワンランク上の戦いになる印象です。

まあ、そこまで苦労するなら国立にすれば?と思ってしまいますが、科目数の制限もありますし、関東近郊であれば有力な選択肢です。

個人的には、中高一貫校ではない上智大学が、私大の中では理想的かなと考えています。

上智や中央の理工学部は弊塾の卒業生も通っているので、何か面白い情報があり次第、随時更新していきます。