イルミナティの電磁波攻撃にティンホイル・ハットは有効か
5月も終わり、蒸し暑い日々が続く季節になりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
私は今更ながら、PS5で『黒神話』をクリアしました。
『西遊記』を題材としたソウルライクです。
難易度もそこまで高くはなく、アクションに自由度はありませんが、何より世界観の作り込みが素晴らしい作品でした。
西遊記の世界観に触れるためにも、是非ともプレイしてみてください。

『西遊記』は”四大奇書”の一作で、今でも中国で愛されている長編小説です。
この”奇書”とは「奇妙な書物」ではなく「世にも素晴らしい稀代の書物」という意味です。
その他『三国志演義』『水滸伝』も四大奇書であり、日本でも、漫画やゲームの題材として親しまれています。
しかし、残る一作『金瓶梅』はそういった題材になることはほとんど稀で、日本人では知らない方も多いのではないでしょうか。
『三国志演義』は”武”の物語、『水滸伝』は”侠”の物語、なんて言われますが、『金瓶梅』にはそういった派手な場面は存在せず、淡々と衣食住の描写が連続しています。
つまり「面白くないから題材にしても売れない作品」です。
人間は哺乳類である。何故なら、哺乳類は人間を含む生物群だからだ。
中国文学はさておき、ふと疑問に感じた文法学習について。
高校受験はともかく、大学受験以降の言語学習において、文法知識は必須と言われています。
文法と一括りに言っても色々とありますが、特に重要視されているのは”品詞”についての学習です。
日本語の学習においても、中学生から名詞や形容詞といった品詞は教わりますし、いかに重要視されているかが分かるかと思います。
例えば「私は赤い大きな屋根の家にずっと住んでいる」
これを品詞分解すると「私(名詞)/は(助詞)/赤い(形容詞)/大きな(連体詞)/屋根(名詞)/の(助詞)/家(名詞)/に(助詞)/ずっと(副詞)/住ん(動詞)/で(接続助詞)/いる(補助動詞)」
品詞についての知識があれば「まあ、そうなるよな」で終わりなのですが、品詞が苦手な学生に説明する際、どうするべきでしょうか。
例えば「”赤い”はどうして形容詞なんですか?」と聞かれた状況を考えてみます。
大雑把に、以下3つの教え方があります。
1.「”赤い”は”家”という名詞を修飾していて、名詞を修飾するのは形容詞だから」
2.「”赤い”は言い切りの形(終止形)が”い”で終わり、形が変わる用言だから」
3.「辞書で調べると”赤い”は形容詞と書いてあるから」
大抵の教師は1か2の教え方を選び、3の教え方については「悪い教え方」と指摘するでしょう。
その根拠は「1と2は理屈を教えているが、3は丸暗記になるから」でしょうか。
ここからが疑問に感じたことなのですが、「1と2の教え方は、理にかなった説明なのか?」ということです。
文法が苦手な子からすると
「どうして”赤い”が”家”を修飾していると分かるのか?」
「”赤い”の言い切りの形が”赤い”と断定できるのはなぜか?」
こう考えないでしょうか。
まあ「そこまでくると言語障害なのでは?」と指摘があるかもしれませんが、この疑問は感情的に理解できるはずです。
そうなると、途端に1と2の説明が破綻してしまい、3だけが相手を納得させる答えになります。
1は「名詞を修飾している→形容詞」が根拠になっていますが、これは「形容詞→名詞を修飾するもの」という前提知識が基になっています。
2は「形容詞は用言で形が変わる→終止形は”い”で終わる」が根拠になっていますが、これは「形容詞→終止形は”い”で終わる」という前提知識が基になっています。
つまり、昨今、主流となっている品詞の説明は「前提知識を基に成り立っている」ということです。
だけどこれ、循環論法なんですよね。
別の例を考えてみましょう。
“右”という言葉を知らず、それを辞書で調べたら「”左”の反対側」と出てきました。
更に”左”という言葉が分からなかったので、それを辞書で調べたら「”右”の反対側」と出てきました。
前提知識が循環しており、結局は何も分からずに終わります。
もちろん、常識的に考えると「左右のどちらか一方は分かるだろう」となるので、成り立ってもいる説明です。
結局のところ、品詞の勉強は何かしらの前提知識がなければ成立せず、初学者では理解できないようになっているということです。
初学者ほど必要な品詞の勉強が、ある程度の知識がなければ成立しないって、なんだか不思議ですよね。
勉強に慣れていると、こうした”初学者”の心理を忘れてしまいます。
品詞に関しても「そんなことは疑問に思わないだろう、分かるはずだ」と考えてしまいます。
例えば”roter Apfel”というドイツ語を見てみましょう。
ドイツ語の知識がなければ全く意味が分からないと思います。
しかし、ここで”roter”は形容詞、”Apfel”は名詞、という知識があれば、少なくとも「roterなApfel」と解釈できます。
この仕組みを昨今のように教えると「roterは原級がrotで、男性名詞を修飾するからroterになっている」となりますが、意味不明ですよね。
「どうして原級が”rot”になるのか」と思いませんか?
これに対しては「辞書にそう書いてあるから」としか説明しようがありません。
すなわち、品詞の説明において、絶対的に正しいのは「辞書で調べろ」になるわけです。
それなのに「終止形がぁ!」「修飾するからぁ!」とそれっぽい説明を加えても、ますます分からなくなるだけなのでは?と思ってしまいます。
水素水を飲むことで体内のイオンバランスが改善され、英語の偏差値が999になる
ここまでは単語レベルの話でしたが、長文読解でも謎の教えが流行しています。
10年くらい前から流行り出した”直読直解”というメソッドです。
「母国語を介さず、外国語のまま文を理解する」ってやつですね。
ネットで「直読直解」と調べてみると分かりますが、99%が胡散臭い集団によって使われている言葉です。
知識のない人間を集客するために、分かりやすい標語として”直読直解”を使っています。
「小学生で英検1級」「英語の偏差値40up」などが同様に謳い文句になっているのではないでしょうか。
あり得なくはないですが、皆さんがそうなれるとは思わない方がいいです。
もし周りに、東大や京大などの上位大学の学生、もしくは多言語話者がいるのであれば、是非とも「語学の勉強方法」を聞いてみてください。
間違いなく「精度の高い和訳練習」や「原文と翻訳の対照」と答えるはずです。
「直読直解でしょ」なんて答える上位層はほとんどいません。
そもそもの前提として、直読直解に意味はありません。
「英語を英語のまま理解する」ことに意味を感じているのでしょうが、日本語として理解するのは何故だめなのでしょうか。
あなたはイギリス王家の末裔か何かですか?当局に命を狙われますよ。
我々は日本人なので、日本語を介して思考するのは当然のことであり、恥ずかしいことではありません。
よく「海外では◯◯だよ」「◯◯してるのは日本くらいだよ」と言う人がいますが、大抵は短期留学しただけの西洋かぶれです。
海外での生活経験があれば、日本がいかに治安が良く、いかに清潔な国であり、いかに恵まれているか、身をもって体験しているはずです。
日本を貶めるような言い方はできなくなります。
要するに、何かしらのコンプレックスを自分に抱えていて、それを払拭するメソッドを探している日本人が多いが故に、直読直解というワードに惹かれるのです。
とはいえ、最近の受験はどの教科も文章量が年々増加しており、いちいち和訳していたのでは試験時間が足りない、という事実も無視できません。
それも相まって「英語のまま理解する」なんて考えてしまうのでしょうが、論点がずれています。
ここで問題になるのは、英語を「理解できない」ことではなく「理解する時間が足りない」ことです。
「英語→日本語」の手順に時間がかかりすぎている、ということです。
だったら、その手順を高速化すればいいだけです。
つまり、やるべきことは直読直解ではなく、”和訳の高速化”です。
和訳の高速化において重要なのは、主語と述語の関係、修飾語と被修飾語の関係です。
一瞬で文構造を見抜き、それを適切な日本語に組み替える練習が重要になってきます。
英語の文構造は単純なため、最終的には「正しい日本語の使い方」に帰結します。
京大などの過去問を見ると分かりますが、ほぼ全て翻訳の問題になっています。
一見すると単純ですが、語学において「外国語と母国語の対比が重要」ということを訴え続けており、正確に解こうとすると非常に難しい問題です。
英訳ではなく、日本語訳で減点される学生が多いと思います。
英語の勉強に重きを置きすぎた結果、母国語である日本語が疎かになっている本末転倒なパターンですね。
「英語が苦手」と言っている日本人の大半は、まず日本語ができていません。
この”日本語”には当然、品詞の知識も含まれています。
長くなってしまいましたが、言語学習において最重要なのは「母国語の学習」です。
そして、言語学習をする上で、論理的な根拠となるのは辞書のみです。
「終止形が〜」「原形が〜」なんて難しいことは考えずに、まずは辞書でその単語を調べてみましょう。
辞書で真っ先に見なければならないのは品詞です。
単語の日本語訳ではありません。
“roter Apfel”が「赤いりんご」だろうが「roterなApfel」だろうが、大した違いはありません。
“roter Apfel”を「赤いりんご」と答えるのが知性で、「青いぶどう」と解釈するのが個性です。
LGBTから始まり、多様性を認める同調圧力がすごい世の中なので、主張し続ければ、そういった個性も認められるかもしれませんね。
これが教育の敗北です。
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