ホーリーランスの上位魔法は何故セイクリッドシャインなのか
先日、steamにて『Tales of ARISE』がセールだったので、PS5版に続き、2回目の全実績解除を終えました。
『テイルズ』シリーズは全てプレイしていますが、効率を考えると魔法キャラを操作する方が楽なので、今回もリンウェルのみ操作です。
キャラクターで考えるとテュオハリムが一番好きなんですけどね、弱すぎます。
歳を取ると効率で考えてしまい、ゲームの本質を見失っている気もしますが、まあ楽しいので深くは考えないことにします。
『Tales of ARISE』は歴代テイルズ作品の中でも最上位に位置する面白さなので、是非ともプレイしてみてください。

余白がある販促画像は良いですね。
これから体験する、冒険の広がりを感じさせます。
世界の終末ラグナロク
本日、国語の授業で「感情を言語化する重要性」がテーマの論説文を扱いました。
「やばい」というフレーズが流行して以来、散々言われていることですが、日本人の言語化能力が著しく低下しています。
とは言え、これは日本だけの話ではなく、さまざまな国で問題視されています。
ゲームの効率化と同じで、言語においても効率を求めた結果、ひとつのフレーズであらゆる状況を表現しようとする流れになっています。
数学や物理学で考えた場合「一つの方程式で全ての現象を解明する」という「万物の理論」に行きつきますが、言語学で考えた場合「バカを量産する」という世界の終末ラグナロクを迎えます。
マジでやばいです。
一昨日はスーパームーンでしたが、例えば彼氏(または彼女)とデート中に夜空を見上げた際、満月を見ても「月だ!」と叫び、三日月を見ても「月だ!」と叫んだとしたら、あなたはバカと付き合っています。
逆に、「十六夜月が綺麗だね」「今夜は居待月だね」「明日は晦かな」と言ってきたらどうでしょうか。
それはそれでボキャブラリーが豊富すぎて怖い気もしますが、教養の暴力にひれ伏すと思います。
英語でも同じで、例えばマッチの火を見て「fire!」と叫び、山火事を見ても「fire!」と叫ぶ人間がいたら、それはもうバカです。
鉛筆を見ても「fire!」と叫ぶ、そんな感じのBOTです。
リア王の嘆き
言葉を学ぶ意義はいくつもありますが、やはり一番は「教養」ではないでしょうか。
それじゃあ「教養って何?」という話になるのですが、シンプルに「バカではない証明」です。
人間は泣きながら生まれてきますが、シェイクスピアは”When we are born we cry that we are come to this great stage of fools.“(人が泣きながら生まれてくるのは、この阿呆ばかりの世界に産み落とされたからだ)と言っています。
つまり、人間は平等にバカであり、教養がそれを覆い隠すという解釈です。
山火事を見たら「wildfire」
鉛筆を見たら「pencil」
そう言える人間が「教養のある人」つまり「バカではない人」なのです。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ
最後に、英単語の階層について触れて終わりにします。
『テイルズ』シリーズには聖属性の魔法がありますが、ホーリーアローの上位魔法がセイクリッドシャインとなっています。
一般的に、ゲームを含むファンタジー世界において、聖属性の基本魔法が「ホーリー〜」であり、その上位魔法が「セイクリッド〜」となるパターンが多いです。
これは英単語の語源に関係しており、大雑把に、英単語は「英語固有の古英語」と「外国からの借用語」に分類されます。
この「借用語」は更に、フランス語からの借用語と、ラテン語やギリシャ語からの借用語に分類されます。
単語の難易度(長さ)は”古英語<フランス借用語<ラテン借用語”となっており、その単語の難易度が、そのまま魔法の強さに直結しています。
例えば「聖なる」を表す古英語は”holy”で、フランス借用語は”sacred” そしてラテン借用語は”consecrated”です。
ラテン借用語になると用法が限られており、”consecrate”は「神への祈り」を表します。
ほぼ教会でしか見かけない単語で、例えば「聖水」は英語で”consecrated water”です。
同じように、「火」を表す古英語は”fire”で、フランス借用語は”flame”です。
これもファンタジーではお馴染みで、「ファイアー〜」の上位魔法は「フレイム〜」となるパターンが多いです。
ラテン借用語の「火」は”conflagration”で、これは「大規模な火炎」を意味します。
火事に対して”conflagration”と叫ぶと、大炎上している、切迫した状況を表現できます。
このように、英単語は大雑把に三階層に分類されており、意外と身近にその例があったりします。
詳しくは堀田隆一氏の『はじめての英語史』にも書かれているので、興味がある方は是非とも読んでみてください。
めっちゃ面白いです、とにかくやばいです。
以上、感情の言語化は大事だよ、という内容でした。
例えば『Fate』シリーズの詠唱にもありますが、あまり難しい言葉を使いすぎると「厨二病か?」と思われてしまうので、程よい単語選択が重要ですね。
ちなみに、Fateの詠唱シリーズでは、言峰綺礼の”洗礼詠唱”が最高に意味不明で大好きです。
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