UNICORN OVERLORD
先日、PS5版『ユニコーンオーバーロード』をトロコンした、学習塾マリガン津田沼校の高野です。
ヴァニラウェアが制作したTRPG(戦略ゲーム)で、ストーリー・ゲームシステムともに面白い良作でした。
全体的に明るい設定で、シリアスな場面がなかったので、万人ウケするゲームだと思います。
ヴァニラウェアの前作『十三機兵防衛圏』は名作なので、そちらも是非ともプレイしてみてください。

ユニコーンとバイコーン
今作のタイトルである『UNICORN OVERLORD』
ユニコーンは有名ですが、みなさんバイコーンはご存知でしょうか。
unicornという英単語は「uni=1つの」+「corn=horn=角」という小さな語からできています。
日本語訳すると「一角獣」ですね。
「uni=1つの」という接頭辞を「bi=2つの」に変えたものが「bicorn」で、日本語訳すると「二角獣」になります。
どちらもギリシャ由来の伝説上の生物で、ユニコーンは純潔を、バイコーンは不潔を司ると考えられています。
ユニコーンはあらゆるファンタジーに登場する有名な生物ですが、バイコーンはなかなか見かけません。
『ハリーポッター』においても、ユニコーンは堂々と登場していますが、バイコーンに関しては「二角獣の角を煎じて薬を作る」といった脇役での登場となっています。
せっかく接頭辞の話が出たので、身近な例で考えてみましょう。
自転車は英語で「bicycle」
これは「bi=2つの」+「cycle=輪」という小さな語からできています。
ここで、一角獣・二角獣と同じく、「bi=2つの」と「uni=1つの」を入れ替えると「bicycle」が「unicycle」となりますが、車輪が1つしかないので、当然、単語の意味は「一輪車」となります。
更に話を進めると、「3つの」を表す接頭辞は「tri」なので、「tricycle」は三輪車を意味します。
「じゃあ四輪車は?」となってくるのですが、それはもう車なので「car」ですね。
ちなみに、角の本数が3本の「tricorn」という生物も存在します。
(空想上の生物なので「存在します」という言い方もおかしいですが)
面白いことに、一角獣と二角獣はギリシャ由来の生物ですが、三角獣は中国由来の生物となっています。
国を立派に治めた為政者が現れた時にのみ、姿を見せる幻獣です。
2024年現在、トライコーンの目撃情報があがっていないため、国を立派に治めた為政者はいないようです。
傭兵の歴史
『UNICORN OVERLORD』は軍記物のTRPGなので、自軍の部隊を編成して相手の拠点を落としていきます。
部隊と聞くと「弓兵部隊」「槍兵部隊」など、様々な兵種が頭の中に出てくると思います。
本作をプレイしていて珍しいと感じたのが「ランツクネヒト」という部隊の存在です。
ランツクネヒトはドイツ語で、スペルは「Landsknecht」です。
ドイツ語と英語を比べた場合、語源が同じなので似ている部分もたくさんあるのですが、異なる部分もたくさんあります。
その1つが「複合名詞の自由度」です。
例えば、英語で「月光」を意味する「moonlight」
これは「moon=月」+「light=光」といったように、2つの名詞が組み合わさって1つの名詞となっています。
他にも「break=破る」+「fast=断食」で「breakfast=朝食」といったように、動詞と名詞が組み合わさって1つの名詞を作るパターンもあります。
このように、2つの品詞が組み合わさって名詞となったものを「複合名詞」と呼んでいます。
上述の通り、英語にも複合名詞はあるのですが、ドイツ語はとにかく複合名詞が多いです。
とりあえず単語をくっつけておけば、大抵は意味の通る複合名詞へと変わります。
上記の「Landsknecht」ですが、これは「Lands=state=国の」+「knecht=servant=従者」からきており、直訳すると、意味は「国の従者」→「給料をもらって国に仕える者」すなわち「傭兵」となります。
(余談ですが、ドイツ語の名詞は文頭になくても大文字から始まります。また、語尾の「d」は「t」の発音へ、「cht」は「h」寄りの発音へ変わります。つまり「Lands」で「ランツ」の音、「knecht」で「クネヒト」の音となります)
これがドイツ語の非常に面白い特徴で、単語と単語を組み合わせ、使われている単語の枠を大きく超えた意味へと転じて使用することができます。
是非とも知ってほしいのが「kaztensprung」です。
「katze=cat=猫」+「sprung=jump=跳躍」の組み合わせですが、直訳すると「猫のジャンプ」そこから転じて「目と鼻の先/すぐそこ」という意味になります。
その他にもたくさん面白い単語があるので、春からの新大学生は、是非とも第二言語はドイツ語を選択してみてください。
話はそれてしまいましたが、傭兵の歴史について。
中世ヨーロッパは長い小競り合い(例えばイギリス王とフランス王の百年戦争など)が続くことが多く、自国の兵士を消耗することが困難な時代がありました。
自国の兵士のみで戦っていると、国力が相手国を下回り、勝敗が決してしまうからです。
そこで登場したのが傭兵です。
お金さえ払えば激しい前線へも飛んでいく傭兵は、中世ヨーロッパ諸国からするとありがたい存在だったのでしょう。
一説によると、最盛期は傭兵が集まりすぎて管理が難しくなり、人の数ではなく、槍の数で報酬を決めていたようです。
中世ヨーロッパにおける傭兵の絵画をみると、やたらと槍兵が目につくのはそれが原因かもしれません。
ゲームは1日8時間まで
ゲームの話から傭兵の話まで飛んでしまいましたが、ゲームからでも学べることはたくさんあります。
まあ、普通に勉強していた方が遥かに効率は良いのですが、どうせゲームをやるのであれば、作中の気になった単語や歴史を調べながらプレイすると、無駄な時間が少なくなっていいのではないでしょうか。
かくいう私は睡眠時間、すなわち命を削りながらゲームをプレイしています。
プレイステーションは7年サイクルで次世代機が発売されますが、せめてPS10までは生にしがみつこうと思っています。
はい、ここでも出てきました「サイクル=cycle」
「7年サイクル」は「7年を1つの輪として循環する」ことを表し、つまり「7年サイクル」という意味になるんですねぇ!
こういうのを「循環論法」もしくは「進次郎構文」と言います。
「進次郎構文」は正式な用語ではなくネットミームのようなものなので、外ではあまり使わないようにしましょう。
何のブログか分からなくなってしまいましたが、「お前の母ちゃんバイコーン」という悪口を思いついたので、それで良しとします。
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